インドネシアを代表する革新的な印刷会社であるPT Bintang Sempurnaは、フィリピンで開催された2024年Dscoop Cebuサミットで「Print Pride Award」を受賞しました。同社のCEO、ローレンシウス・チャンドラ氏は、家族経営の伝統的な印刷会社をイノベーションの旗手へと変革させることに成功。デジタル印刷は、Bintang Sempurnaの成長とクリエイティビティを支える重要な要素となっています。

ローレンシウス氏は、世界中のDscoopメンバーと経験や洞察を頻繁に共有しています。以下では、PT Bintang Sempurnaが受賞した「Print Pride Award」プロジェクトの詳細をご紹介します。このプロジェクトでは、本やカード、その他のアイテムを通じて、インドネシアの豊かな文化遺産を表現しています。

「ビジョンが形に」—ローレンシウス氏とそのチームの情熱受賞プロジェクトの着想

「私たちの受賞プロジェクトのインスピレーションは、インドネシアの豊かな文化遺産を革新的な印刷技術を通じて表現したいという思いから生まれました」とローレンシウス氏は語ります。鮮やかな色彩、緻密なデザイン、そして観る人をインドネシア文化の本質に結びつける強い物語性が特徴の作品です。伝統的な芸術性と現代の印刷技術を融合させたことが、これらのプロジェクトのデザインと実現において重要な役割を果たしました。

プロジェクトの背景

2022年に立ち上げた「Unorthodox（型破り）」キャンペーンでは、これまでにない独創的な表現の可能性を切り開きました。このキャンペーンでは、物語性を重視しながら、特別な色彩や印刷技術を駆使し、さらに後加工での装飾を加えることで価値を高めました。また、最終製品の安全性を高め、模倣が困難になるような保護措置も講じています。

チームが直面した課題

「高品質な印刷と特別な縫製技術を使用した手作業の製本を組み合わせることは大きな挑戦でした。しかも、タイトなスケジュールの中で取り組む必要がありました。しかし、各生産段階を綿密に計画し、チーム全体の連携を強化することで、品質を損なうことなく納期を守ることができました」とローレンシウス氏は振り返ります。

革新の役割

高品質な印刷技術と最新テクノロジーは、さらなるイノベーションの可能性を広げました。これらの技術を創造的なアイデアと粘り強さで組み合わせることで、プロジェクトを際立たせる効果を実現しました。

顧客の反応

「完成品を見たお客様は、その仕上がりに驚き、期待を超える出来栄えに感動していました。特に、プロジェクトのコンセプトを細部まで忠実に表現したことに高い評価をいただきました」とローレンシウス氏は語ります。

最もやりがいを感じた瞬間

「振り返ると、ビジョンが形になり、それがお客様に喜ばれる瞬間こそが最もやりがいを感じた瞬間でした。チーム全員で協力し、卓越した成果を提供できたことは本当に感慨深い経験です」と結びました。