By Amy Yu, Dscoop Success Manager, Asia-Pacific Japan
Dscoop の Print Pride プログラムは、コミュニティの「最高の作品を共有したい」という想いから生まれました。 2023 年の Dscoop Bali Summit のアジェンダ作成中、Dscoop APJ ボランティアのメンバーから「参加者が自分たちの HP で制作した最高の作品を持ち寄って、みんなで語り合えたら面白いのでは?」というアイデアが出ました。そして実際にバリには、参加者のスーツケースに素晴らしい作品が詰め込まれて集まりました。 会場に並べられた作品は、多くの人の好奇心と会話の中心にしました。
「お客様の課題は何だったのか?」
「成功につながったキーポイントは?」
そんな議論が自然と生まれました。
Print Pride は Dscoop コミュニティにおける協働・オープンネスという価値を体現しており、継続すべき取り組みだと確信しました。
「メンバー同士が刺激し合い、学び合える“リアルな場”を作りたかったんです」と、Print Pride の立ち上げに関わったインドネシアの Dscoop APJ ボードメンバー、Laurensius Candra 氏は語ります。
ここからは Print Pride の概要、そして今年の受賞者3組をご紹介します。
Print Pride とは?
Print Pride Awards は、Dscoop コミュニティ内の創造性、クラフトマンシップ、そして革新性を称えるアワードです。Dscoop による、Dscoop のための賞でもあります。
今年で3年目を迎え、HP Indigo で制作された優れた作品を表彰します。受賞作品の展示やディスカッションを通じて、メンバー同士が集まり、学び、プリントの力を再認識する貴重な機会となっています。
受賞作品は誰が投票するの?
一般的なアワードのような審査委員会や応募フォームは存在しません。
参加者がイベントに作品を持ち寄り、自らのストーリーを共有するだけ。
作品はオープンな「マーケットプレイス形式」で展示され、参加者同士が作品を見て、会話し、最もインスピレーションを受けた作品に投票します。
Print Pride の進化
Print Pride の展示は、いまや複数の Dscoop イベントで象徴的な瞬間に。
テーブルを囲んで作品を眺め、素材・後加工・デザインについて語り合う光景は定番となりました。そして 2025 年の Dscoop Bangkok Summit ではさらに進化。
テーブルごとにマイクを回し、参加者自身が「なぜこの作品を選び、何を伝えたいのか」を語るスタイルへ。
自発的で、刺激的で、そしてとても個人的な時間となり、Dscoop の価値そのものを映し出す場になりました。 2025年の Print Pride の新しいポイント
今年は Print Pride にとって記念すべき年でした。初めて、受賞者には以下が贈られました:
- Dscoop Edge 2026(アメリカ・デンバー または スロベニア)への無料参加チケット
└ 受賞作品は世界のステージで展示されます
また、プログラムの存在感の高まりに合わせて、新たな Print Pride のアイデンティティとロゴも誕生。Dscoop のクリエイティビティ・団結・誇りを象徴する力強いゴールドのデザインです。
2025年 Print Pride 受賞者3組
今年は、創造性・プリント品質・革新性の点で際立った3作品が選ばれました。それぞれが高い技術とユーザー価値を備えています。
● Bintang Sempurna(商業印刷・フォールディングカートン部門)
インドネシア・ジャカルタの Bintang Sempurna は、東南アジア屈指の印刷サービス企業。高級商業印刷からパッケージ、ブランドコミュニケーションまで幅広く手掛け、クラフトマンシップと HP Indigo の先端技術を組み合わせた高品質でクリエイティブな制作に定評があります。
● Wan Long Printing(ラベル・軟包装部門)
台湾を拠点とする Wan Long Printing は、ラベルおよび軟包装のリーディング企業。精度・カラーマネジメント・環境配慮素材にこだわり、デジタルパッケージのデザインや短納期カスタマイズで常に新境地を切り開いています。
● Gee7(フォト・出版部門)
インド・ムンバイにある Gee7 は、物語を鮮やかな色彩と繊細なディテールで“形にする”クリエイティブスタジオ。HP Indigo の技術を活用し、フォトブック、アートプリント、出版物など、感情・デザイン・プリント品質が融合した作品を生み出しています。